何年か前になりますが、中学3年生から通塾し、見事、九州大学、大阪市立大学、同志社大学に合格したM君という卒塾生がいました。
彼の塾の利用法はかなり変わっていました。
中3や高1の頃は他の生徒と同じように、週2回通って来て主に数学の勉強を続けていました。
これでかなり基礎力がついたようでした。

そうこうするうちに、高2の途中からは質問のある時だけしか来なくなりました。
遅くにやって来て、30分ばかり分からない問題の解説を聞いて帰って行くのです。
学校から帰ってからの勉強は、ほとんど公民館でしていました。
私はこういう塾の利用の仕方もいいのではと思っています。
塾に行けば、勉強させてくれる。
学校では教えてくれないような解き方を教えてくれる。
学力をつけてくれる。
ほとんどの親御さんや生徒さんはそう考えておられるかと思います。
もちろん、それがいけないとは申しません。
塾の指示どおりにやっていたら、力がつくはずです。
しかし、受身の人はなかなか思うような成果が出にくいものです。
塾に通ってはみたものの・・・というお子さんも多いのではないでしょうか?
私はやはり塾は利用するものだと思います。
学力を伸ばすためにはやはり学校を大事にしなければいけません。
塾はあくまで学校の補完です。
学校で分からなかったところを塾で聞くなどして分かるようにする。
そうした目的を持って、上手に塾を利用することを考えていただきたいなと思います。
自分の意志でする勉強はすごく力になりますよ。
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